• アプリケーションパフォーマンス管理(APM)とは

    2016.11.24

    AppDynamics

    アプリケーションパフォーマンス管理(APM)とは

    コンシューマライゼーションやワークスタイル変革、モビリティ、クラウドコンピューティング、IoTなどの浸透により情報システムの重要性はますます増しています。

    これらを実現するために企業はデスクトップ仮想化やサーバ仮想化といった仮想環境、IaaS/PaaSといったクラウド環境、ビッグデータ基盤、オムニチャネルコマース、戦略的Web基盤、モバイルアプリケーションなど多くの情報システム基盤に投資をしてきました。

    それとともに、それらを支えるITリソースは、高度化・多様化するだけでなくそれぞれが緊密に連携しているため、情報システム部門が維持・管理するためには相当な労力を要する状況になっています。

    その一方で、競争が激化する現代社会においてユーザーが利用するシステムには最適なエクスペリエンスを提供しつづける必要があります。ひとたびユーザー体験が損なわれると企業の収益に悪い影響を与えるのです。

    前述した通り、システムやネットワーク環境、ユーザーのデバイス環境が複雑化・多様化するなかパフォーマンス維持が難しくなっています。

    こうした環境のパフォーマンス維持、あるいはエクスペリエンス向上を実現するアプリケーションパフォーマンス管理(APM)とは如何なるソリューションなのか?その概要からメリットまでわかりやすく解説していきたいと思います。

    APMとは?

    APM(Aplication Performance Management)とはシステムやネットワークの構成要素を個別で監視する従来のような管理方法ではなく、“エンドユーザー視点でパフォーマンスを監視しパフォーマンス低下を検知、原因の把握と分析を行うことで運用管理の効率化やユーザー満足度の向上を図るためのソリューション”です。

    つまり端的に言えば、従来の管理方法では気付きづらかったパフォーマンス低下を検知・把握・分析を行うことで、対処の迅速化を促しアプリケーションのパフォーマンスを常に維持することができます。

    APMの管理プロセス

    従来の管理方法ではネットワークやシステムの監視結果を組み合わせて、パフォーマンス低下や原因把握を行っていました。しかし、この管理方法では必然的に状況の把握や原因の究明に遅れが出てしまっていたのです。

    一般的なシステムの運用管理では、ネットワークやサーバー、データベースといった各システムの管理ツールや吐き出されるログから問題点を把握します。

    このような個別のコンポーネントの管理には大きな問題を抱える場合があります。それぞれのシステムは順調に動作しているにもかかわらず、システム全体でとらえた時にパフォーマンスがなんらかの形で悪化しておりユーザーは不満を抱えているなどの事象が発生します。それらは、場所や地域、もしくは、ユーザーが利用しているデバイス、特定のトランザクションなどあらゆる原因が絡み合い従来のシステム管理では問題を特定できないのです。

    しかしAPMにはエンドユーザー視点からアプリケーションを監視するという特徴があります。これはつまり常にPCモニタの前に立ち、ブラウザからWebアプリケーションや業務システムを監視する作業員を投入したも同然です。

    こうすることで従来の管理方法ではアプローチできなかった角度からアプリケーションのパフォーマンス管理を実行できます。

    アプリケーションパフォーマンス管理
    AppDynamicsとは

    ITの現状課題

    現在、ビジネスのほとんどがデジタルに移行し、IaaS/PaaS/SaaSといったクラウドサービスがIT業界を台頭しています。加えて仮想化環境の促進により企業のIT環境は常に複雑化の一途を辿っているのです。

    こうした複雑化したネットワークやシステムでは多くの問題が発生し、アプリケーションのパフォーマンスを著しく低下させてしまいます。特に、システムレスポンスが顧客満足度に直接繋がる企業や組織にとっては、アプリケーションパフォーマンス管理は最も優先させるべき課題と言っても良いでしょう。

    オンプレミス環境やプライベートクラウドで業務アプリケーションを運用している企業にとっても同じです。

    アプリケーションパフォーマンスが業務や人員に及ぼす影響は、決して無視できるような状況ではありません。

    複雑化した環境を抱えている企業が多い現代ビジネスだからこそ、APMは不可欠なソリューションだと言えるでしょう。

    前述しましたが、従来の管理方法ではネットワークとシステム視点で問題がないように見えても、エンドユーザー視点では明らかなパフォーマンス低下が確認できるケースが少なくありません。大切なのは“エンドユーザー視点でどうか?”ということなのです。つまりUX(ユーザーエクスペリエンス)が重要なのです。

    APMのメリット

    障害対応の効率化

    APMはエンドユーザー視点でパフォーマンス管理を行うため、必然的に障害への対処が迅速化します。また、従来の管理方法では原因の把握や分析が難しかったのに対し、システムが素早く原因究明を行ってくれるので管理者は問題に対する把握や分析といった作業を省くことが可能です。

    ユーザー満足度の向上

    Gomez社のWebサイト満足度調査によると、表示速度が1秒遅くなるだけでユーザー満足度は16%、ページビュー数が11%、コンバージョン数が7%とそれぞれ低下するという結果が出ています。
    出典:Gomez社ホワイトペーパー http://www.mcrinc.com/Documents/Newsletters/201110_why_web_performance_matters.pdf#page=3

    つまり、アプリケーションパフォーマンスはユーザー満足度に多大な影響を及ぼしているのです。

    APMでは常に高パフォーマンスを維持できることから、ユーザー満足度を向上させることができます。

    機会損失の防止

    Eコマースでは表示が遅れたという理由で離脱してしまうユーザーが非常に多く存在します。こうした機会損失を防止することで、売上拡大を目指すことができるでしょう。

    エンドユーザーのストレス軽減

    オンプレミス環境で業務アプリケーションを導入している場合、システムのレスポンスが悪いとエンドユーザーは非常にストレスを感じます。このストレスが労働生産性の低下につながり、業績が悪化するといったことも珍しくありません。

    APMで快適なシステム環境を整えることができれば、エンドユーザーのストレスを軽減し自然と労働生産性を高めていくことができるでしょう。

    管理業務の効率化

    従来の管理方法でネットワークやシステムを監視した場合、パフォーマンス低下アラートの何割かは誤判定の可能性があります。事実、シスコシステムズ社に発生する年間88,000件のアラートは96%が誤判定だったそうです。
    出典:AppDynamicsウェブサイト https://www.appdynamics.jp/customers/case-study/cisco/

    APMによる監視ではこうした誤判定アラートを判別し“本当に障害が発生した場合のみ”アラートしてくれるので、管理業務を大幅に効率化することができます。

    快適な管理環境を提供する「AppDynamics」

    現在も拡大しているAPM市場の中で、最も成長しているのがAppDynamicsというソリューションです。2015年の成長率は2位の企業に対して約3.5倍、前年比246.5%と倍増しています。

    実は先ほど紹介したシスコシステムズ社の事例はAppDynamicsを導入した際のものであり、導入効果により誤判定を大幅に減少。さらに、プラットフォーム全体のメモリを4~5%増加させることにも成功しています。

    こうした事例からもわかるように、AppDynamicsでは正確性の高いパフォーマンス管理を提供し、さらに洗練されたインターフェイスでストレスフリーな管理環境を提供しています。

    AppDynamicsは間違いなく今後のAPM市場を牽引するソリューションの一つでしょう。

    まとめ

    いかがでしょうか?

    今回はAPMについて簡単に解説してみましたが、メリットを感じた方も多いのではないかと思います。

    IT中心の現代ビジネスだからこそ、ネットワークやシステムのパフォーマンスは最も重視すべきポイントだと言えるでしょう。

    エンドユーザー視点でアプリケーションパフォーマンスを管理できれば、顧客や社員の満足度は向上するだけでなく結果として業績への貢献ができるでしょう。

    Webアプリケーション、クラウウドサービス、仮想化環境、業務アプリケーションなど、現在ネットワークやシステム周辺に問題を抱えている企業、そして、エクスペリエンスを向上させたい企業は、是非一度APMを検討していただきたいと思います。

    新日鉄住金ソリューションズでは、国内初のAppDynamics認定代理店として数多くのお客様にAppDynamicsの導入をご支援させていただいております。無償のアセスメントサービスもありますので、ご興味がございましたらお問い合わせください。

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