• Windowsのサポートポリシー変更に企業はいかに対応するのか?後編

    2016.08.29

    M³DaaS

    Windowsのサポートポリシー変更に企業はいかに対応するのか?後編

    前回に引き続き、Microsoft社が発表したWindows 7 / 8.1のサポートについての話をしたいと思います。2016年08月11日の再発表によりIntel第6世代の「Skylake」CPUでもWindows 7 / 8.1はサポートされることになりましたが、それでもWindows 10移行は重要な課題です。そのため、今回は企業のWindows 10への動きや移行方法についてご紹介したいと思います。

    ◆出典:Updates to Silicon Support Policy for Windows(Microsoft HP)

    急な発表にどう対処しようとしていたか

    前回コラムで紹介した2016年の年初のMicrosoft発表により、「第5世代のCPU搭載PCを買い漁る」という方向に走っている企業もいました。確かに、これは非常にわかりやすい解決策で、保管場所さえ確保できれば正解の1つだったと思います。しかし、PC(物理HW)は放置しておくだけでも壊れる場合があります。いざ壊れた時の交換や、1~2年後の新入社員に渡してみたら、「新品なのに壊れている!!」なんてこともありそうです。そして何より、この秒進分歩以上といわれるIT製品なのに、1~2年前のPCを使うのも考えものです。
    普通に考えれば、Windows 10移行が基本的な考え方のはずです。
    事実、私たちのお客様でも、Microsoft社の発表を受けてWindows 10への移行検討を前倒ししている企業が出ています。ただし、「テスト利用」や「事前検証」がまだまだ多く、移行に踏み切れていない企業の方が多い状況です。
    このように既に移行を検討していればいいのですが、そうではない企業が2018年7月までに移行を完了させたいと思うと、その場合のスケジュールはどうなると思いますか?

    今年から動き出さないと間に合わない!!

    前出のとおり、現在はWindows 7 / 8.1の問題は解消したものの、今後も同様の問題は発生しえますので、問題が解消していない前提で考えてみましょう。
    企業で使用しているPCの台数やアプリケーションの数によって、移行の期間が変わってくると思います。例えば2,000台程度のPC(ほぼ第6世代の「Skylake」CPUを搭載しているもの)でWindows 7を利用している企業の場合、2018年7月まで移行を考えた場合の大まかなイメージは図(1)のようになります。
    企業環境によって状況は違うと思いますが、Windows 10への移行のための調査やアプリの改修、PCの入替を考えた場合、2016年からプロジェクトを開始しないとかなり厳しいスケジュールになることが予測されます。
    特にアプリケーションの改修には時間がかかるため、改修するアプリケーションが多い場合はより大変です。

    2018年までのスケジュール

    解決策として仮想デスクトップを提案します

    では、第6世代以降のIntel CPUの問題にどう対応するのがいいのか?
    この問題に対するDaaS / VDIの専門家である私たちの解答は、「仮想デスクトップに移行しましょう!」です。

    VDI環境であれば「SkylakeCPU上でもWindow 7 / 8.1がサポートされていた

    第6世代以降のIntel CPUでWindows 7 / 8.1を搭載したPCを使用したい場合、問題は「物理プロセッサ」です。しかし、仮想化された環境ではどのCPUを使用しても問題になりません。つまり、仮想デスクトップであればWindows 7 / 8.1も物理制約から開放されるため、一時的にWindows 7 / 8.1でやり過ごし、先々のWindows 10化に備えることができます。
    また、一時退避後のWindows 10への切り替えも比較的容易です。過去のコラムでもお伝えしましたが、仮想デスクトップにすることは、セキュリティの強化、ワークスタイル変革への促進など多くのメリットもあります。そのため、このタイミングで仮想デスクトップへ移行するのは、Windows 10への切り替えの次に良い解決策なのです。

    Windows 10への対応に向けて

    Windows 10ではパッチの考え方(CB / CBB / LTSB(※)など)が大きく変わり、これまでのような塩漬け対応ができなくなります。また、今回の問題のように、メーカ都合に振り回されることは今後も起きるかもしれません。そう考えると、すべてをWindows 10にするのではなく、Windows 7 / 8.1で仮想デスクトップ化し、OA環境について考える時間を作ることは重要なのかもしれません。

    ※Current Branch(CB)、Current Branch for Business(CBB)、Long Term Service Branch(LTSB)といわれる、Windows 10のパッチ適用を適正管理するためのサービスオプション。

    最後に

    現在、企業のクライアント環境はWindows 10への移行やスマートデバイスの普及、ワークスタイル変革への対応、セキュリティ対策など、様々なリクエストを求められ、対応しなければならない状況になっています。
    DaaS / VDIは、クライアント環境に求められる多くのリクエストを総合的に対応できるソリューションです。Intel CPUの問題だけでなく、他のクライアント環境に関連する様々なリクエストの対応策としてもDaaS / VDIをご検討してみてはいかがでしょうか。

    新日鉄住金ソリューションズ株式会社
    ITインフラソリューション事業本部
    ITサービスソリューション事業部
    ソリューションコンサルティング部 エキスパート
    木村 直樹

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