• これだけは押さえておきたいアプリケーションパフォーマンス管理製品の選び方

    2016.12.14

    AppDynamics

    これだけは押さえておきたいアプリケーションパフォーマンス管理製品の選び方

    エンドユーザー視点からWebサービスや業務システムを監視できるアプリケーションパフォーマンス管理は、導入することでパフォーマンス低下対処の迅速化や、ユーザー満足度の向上など多くのメリットが提供されています。

    市場も徐々に拡大し導入検討を始める企業も多い中、一つ課題があるとすればどういった製品を選定していけばいいかという点でしょう。

    一口にアプリケーションパフォーマンス管理と言ってもいくつかの製品がありますし、それぞれ特徴も異なります。しかし大切なことは“自社にとって最適な製品”を選ぶことです。

    今回はそんなアプリケーションパフォーマンス管理の選び方について紹介していきましょう。

    製品選定前の基本事項

    まずはアプリケーションパフォーマンス管理に限らず、システム導入を検討する上で押さえておくべき基本事項について紹介していきます。

    現状課題を洗い出し機能要件に落とし込む

    システム導入を行うということは、課題がありそれを解決するために導入するということです。つまりは「なんとなく」での導入は失敗してしまうので第一に現状課題を洗い出す必要があります。

    ただ、IT化が進んだ現代ビジネスにおいてWebサービスや業務システムが抱える課題は山のようにあるでしょう。それを解決するためにアプリケーションパフォーマンス管理を導入するわけですが、全てを解決できるわけではありません。

    前述したように製品ごとに特徴が異なるので、すべての課題に対し効果的にアプローチできる製品というのは基本的にないのです。だからこそ各導入企業はそれぞれの課題や環境に合った製品を選定しています。

    従ってまずはシステムやネットワーク上にある現状課題をすべて洗い出していきましょう。その上で率先して解決すべき課題に優先順位を付け、機能要件へと落とし込んでいくのです。

    一つの製品ですべての課題を解決しようとすると往々にして失敗します。確かにそういった事例もあるかもしれませんが、それはあくまで結果論であり初めから狙ったものではないのがほとんどなのです。

    導入目的を明確にする

    次に押さえるべきポイントはアプリケーションパフォーマンス管理の導入目的です。例えば顧客満足度の向上なのか労働生産性の向上なのか、目的がはっきりしているかどうかで導入の成功率が大きく変わります。

    導入目的は具体的に示すことがベストです。具体的な目的があればあるほど製品選定の精度も高まり、自社に最適な製品を選ぶきっかけにもなります。

    また、導入後の運用に関しても目的があるかないかで導入効果が大きく異なるのでやはり重要なポイントです。

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    AppDynamics:利用ケース

    アプリケーションパフォーマンス管理の選び方

    基本項目について押さえたところで、アプリケーションパフォーマンス管理特有の選び方について紹介していきたいと思います。

    エンドユーザーが実感しているレスポンスを監視する必要があるか?

    提供するWebサービスや監視する業務システムの種類によっても異なりますが、エンドユーザーが実感しているレスポンスを監視する必要性があるかどうかをまずは検討してみてください。

    アプリケーションパフォーマンス管理の監視手法は主に4つあります。「仮想ユーザー方式」「パケットキャプチャー方式」「クライアントインストール方式」「JavaScript付加方式」の4つです。

    「仮想ユーザー方式」とは、アプリケーションパフォーマンス管理製品自身が“ユーザーの振り”をして監視対象のシステムにアクセスし、定期的にレスポンスを計測するというものです。ただし、仮想ユーザー方式ではエンドユーザーがレスポンスを実感しているわけではないので、実際のエンドユーザーが感じているレスポンスを測定するのは不可能です。

    つまりレスポンス低下をいち早く検知するという点では優れていますが、実際のレスポンスを測定するには不向きなのです。

    そこで残る3つのうちいずれか一つの監視手法を取る必要があるのですが、「クライアントインストール方式」ではクライアントPCのWebブラウザにエージェントをインストールする必要があるため、エンドユーザーの協力が必要です。従ってスムーズな監視と原因分析を行うには「パケットキャプチャー方式」か「JavaScript付加方式」のいずれかで検討する必要があります。

    パフォーマンス低下の原因分析まで行うか?

    エンドユーザー視点からパフォーマンス低下を検知し、原因分析まで行ってくれるのはアプリケーションパフォーマンス管理のメリットの一つです。しかし、すべての製品が原因分析まで行ってくれるわけではありません。パフォーマンス低下の監視機能に留まる製品も少なくないのです。

    しかしここで誤解してはいけないのが、原因分析のできないアプリケーションパフォーマンス管理が“悪い製品ではない”ということです。大切なのは自社のシステムやネットワークにおいてどの領域までカバーする必要があるか?をはっきりとさせることです。

    例えばシステムやネットワークがまだ複雑化していない環境では、パフォーマンス低下報告を受けてから原因分析・解決までは手動で問題なく対応できるとします。となると原因分析機能は余計であり、逆にシステムを複雑化する原因にもなりかねません。また、原因分析機能を実装している方が必然的にコストが増加してしまいます。

    つまり自社にとって原因分析機能まで必要かどうか?をしっかりと見極めた上で製品選定していく必要があるのです。

    エンドユーザーが実感するよりも早く障害を検知する必要があるか?

    「パケットキャプチャー方式」「クライアントインストール方式」「JavaScript付加方式」の3つの監視手法では、エンドユーザーがシステムにアクセスしないとパフォーマンス低下を検知できないというデメリットがあります。つまり、エンドユーザーが実感するよりもいち早く障害を検知しなければならない場合、これらの監視手法を持つ製品は不適切ということになります。

    しかし「仮想ユーザー方式」では、アプリケーションパフォーマンス管理製品自身が定期的にレスポンスを計測してくれるのでエンドユーザーよりも早くパフォーマンス低下を検知することができます。

    これは「エンドユーザーが実感しているレスポンス計測」を取るか「エンドユーザーが実感するよりも早いパフォーマンス検知」を取るかという話でもあり、難しいところですね。しかし自社の現状課題とアプリケーションパフォーマンス管理導入の目的がはっきりとしていれば、自然と選択肢は見えてくるのではないかと思います。

    まとめ

    いかがでしょうか?アプリケーションパフォーマンス管理という製品自体、業務システムとは異質なものなので、選び方も独特なものがあります。それだけにシステム導入に慣れている企業でも失敗する可能性が十分にあるので、慎重に選品選定を進めていくことが大切です。

    ただしアプリケーションパフォーマンス管理はユーザー満足度や労働生産性の向上において強い効果を発揮するので、導入が成功すれば社内リソースを大いに活用することができるでしょう。

    本記事が今後アプリケーションパフォーマンス管理を導入する上で、皆さんのお役に立てれば幸いです。

    アプリケーションパフォーマンス管理製品の導入のご相談は新日鉄住金ソリューションズにご連絡ください。

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