• 主要アプリケーションパフォーマンス管理製品の比較と特徴

    2016.12.14

    AppDynamics

    主要アプリケーションパフォーマンス管理製品の比較と特徴

    一般社団法人日本システム・ユーザー協会(JUAS)の調査によると、2015年から2016年にかけてIT投資が「増加する」あるいは「変わらない」と回答する企業は全体の82%にのぼります。

    出典: 一般社団法人日本システム・ユーザー協会ウェブサイト https://www.juas.or.jp/servey/it16/it16_yosan.pdf

    つまり企業のIT化は拡大傾向にあり、大企業に限らず多くの中小企業も今後IT化に注力していくことになるでしょう。また、クラウドサービスが台頭している現代ビジネスにおいてWebサービス市場も非常に活発化しています。

    こうした環境の中でほとんどの企業が抱える課題と言えば“UX向上のためのアプリケーションのパフォーマンス問題”です。

    パフォーマンス問題は、顧客の離脱だけでなく社員の生産性も低下させます。Webサービス事業を展開している企業であれば顧客満足度に関わる問題のため、売上にも影響があります。

    あらゆるシーンでIT化が進む現代ビジネスにおいて、アプリケーションパフォーマンスを適切に管理し、最適化することは優先的に解決すべき課題の一つです。

    そしてこの課題を解決するソリューションこそアプリケーションパフォーマンス管理。今回はアプリケーションパフォーマンス管理について簡単に紹介しつつ、国内で提供されている8製品の比較と特徴を紹介していきます。

    アプリケーションパフォーマンス管理とは

    アプリケーションパフォーマンス管理について簡単に説明すると、“エンドユーザー視点でアプリケーションのレスポンスを測定する”ためのソリューションです。

    従来のパフォーマンス管理と言えば、システムやネットワーク視点でレスポンスの遅延などのパフォーマンス低下を検知し、分散された情報から原因究明を行うことでパフォーマンスの維持を行っていました。

    しかしこうした管理環境では常に対応が後手に回り、十分なパフォーマンスを出せるシステムやWebサービスをエンドユーザーに提供し続けることは困難でした。

    一方、アプリケーションパフォーマンス管理では、エンドユーザーから見たレスポンスを測定できるので、従来の管理環境よりも早くパフォーマンス低下を検知することができます。製品によっては原因分析まで行ってくれるので、効率的にシステムやネットワークを監視することができるのです。

    4つの測定方式

    仮想ユーザー方式

    ソリューション自身が“ユーザーの振り”をしてシステムやWebサービスにアクセスし、レスポンスを測定します。定期的に測定できることからパフォーマンス低下を迅速に検知することができますが“ユーザーの実感”まで測定することはできません。

    パケットキャプチャー方式

    対象となる業務サーバーやWebサーバーなどにおけるネットワーク機器にパケット収集用装置を設置し、そこに流れるパケットのレスポンスタイムを測定します。エンドユーザーが実際に体感しているレスポンスを測定することができますが、環境によっては導入できない方式です。

    クライアントインストール方式

    クライアントのWebブラウザに専用エージェントをインストールして測定するので、エンドユーザーの実感を測定することが可能です。ただしエンドユーザーの協力が不可欠なので、Webサービスなどでの測定はほぼ不可能です。

    JavaScript方式

    対象となるシステムやWebサービスにJavaScriptを埋め込むことで測定できる方式。実用性は最も高いながら手間がかかるというデメリットもあります。

    アプリケーションパフォーマンス管理8製品の比較と特徴

    AppDynamics

    AppDynamicsは、この分野で最も成長している製品の一つといってもいい製品です。パフォーマンス問題を特定し解決するために、複雑なシステム・ネットワーク環境を視認性良いビューで管理することができます。また、すべてのトランザクションを監視しつつ、異常のあるトランザクションのみをキャプチャするので、管理漏れや誤検知も非常に少なく管理業務を効率化することができます。

    また、アプリケーションパフォーマンス管理のプラットフォームには、実際のユーザーをモニタリングしてエンゲージメントの向上が見込めるエンドユーザー モニタリングITインフラを可視化し問題の箇所を容易に特定できる可視化モジュールなど複数の機能を提供しているので、これらの連携によりさらなる効率化が見込めます。

    アプリケーションパフォーマンス管理
    AppDynamicsとは

    dynaTrace

    dynaTraceは「PurePath」と呼ばれる特許技術により、サーバー間のトランザクションをエンドツーエンドで紐付け、ボトルネックをピンポイントで特定することができます。

    従ってエンドユーザー視点で見たパフォーマンス低下をいち早く検知することが可能です。

    JENIFFER

    JENNIFERはWebアプリケーションサーバーのモニタリングのための製品であり、ログ解析を必要とせず、アプリケーションの内部処理をダイレクトにモニタリングすることでパフォーマンス低下の原因を突きとめます。

    上記2つの製品に比べてカバー範囲が狭いので、導入時にはしっかりと検討する必要があるでしょう。

    riverbed

    riverbedではアプリケーションパフォーマンス管理に限らず、VDI(仮想デスクトップ)やERPソリューションなど幅広いサービスを提供しています。アプリケーションパフォーマンス管理としてはSQL、Web サービス、ネットワーク、システムリソースなど総合的な環境を監視することが可能です。

    BMC

    BMCはユーザビリティーに優れた製品であり、初めてアプリケーションパフォーマンス管理を利用するユーザー視点で設計されているのが特徴です。また、エンドユーザーのプロファイルから各アプリケーションにおけるトランザクションの履歴、アプリケーション全般のパフォーマンスまで視覚化できます。

    Wily Introscope

    Wily Introscopeはアプリケーション開発時のアーキテクチャ検証から本番、商用環境での稼働監視において、ソースコードを変更することなくパフォーマンス低下の原因を究明することができます。

    Ruxit

    Ruxitは、Java、.NET、Node.js、PHPなどで動作するアプリケーションに対するコードレベルまで監視できる製品です。また、サポートしているWebサーバーやプラットフォームも多く、汎用的な製品の一つでしょう。

    Akamai

    Akamaiのアプリケーションパフォーマンス管理は、Webアプリケーションを高速化することで企業の収益と俊敏性を促進し、パーソナライズされた高速なオンライン体験によって顧客エンゲージメントを高めます。

    こちらはWebアプリケーションに特化された製品ですので、システム・ネットワーク全体の監視には不向きなので注意しましょう。

    まとめ

    いかがでしょうか?今回はアプリケーションパフォーマンス管理の主要8製品を比較し、特徴を紹介しました。

    新日鉄住金ソリューションズでは、AppDynamicsのアセスメントやトライアル環境をご用意しておりますのでご興味がございましたらご連絡ください。

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